助けてもらうと申し訳ない。「ありがとう」だけじゃ足りない気持ちと、人間関係をラクにするコツ

助けてもらうと申し訳ないあなたへ。ありがとうだけじゃ足りない気がする。人間関係をラクにするヒント

手伝ってもらって、仕事が早く終わった。
ちゃんと「ありがとう」も伝えた。

それなのに、
自分だけ早く帰るのは気が引ける。

何かほかにできることはないかな。
助けてもらった分、頑張らなきゃ。

そんなふうに、
手伝ってもらった後まで
気を遣ってしまうことがあります。

人に感謝していないわけじゃない。
むしろ、助けてもらったことを
大切に思っているからこそ、
お礼の言葉だけでは足りない気がする。

今日は、この「足りない気がする」を
人間関係がラクになる見方につなげて
考えてみたいと思います。

目次

手伝ってもらったのに、もうひと頑張りしなきゃと思う

誰かが仕事を手伝ってくれた。
おかげで、今日は早く帰れそう。

うれしいはずなのに、
頭の中では別のことを考え始める。

相手の時間を使わせちゃったな。
私がもっとできていたら、
手伝ってもらわずに済んだのに。

そう思うと、
自分の仕事が終わっていても、
別の仕事を探して残ろうとする。

助けてもらった分を、
もうひと頑張りして返そうとするんだよね。

相手に嫌な思いをさせたくない。
助けてもらってばかりにもなりたくない。

そんな気持ちがあると、
「助かった、ありがとう」の後にも
やることが増えてしまいます。

自分が手伝った時は、「ありがとう」でうれしかった

ここで、自分が誰かを
手伝った時のことを思い出すと、
少し違う気持ちが見えてきます。

「助かった、ありがとう」

そう言われたら、うれしい。
間に合ってよかったなと思う。

その人が早く帰れたからといって、
ほかの仕事で埋め合わせてほしいと
思っていたでしょうか。

人には求めていなかったことを、
自分が助けてもらう時には
求めちゃうことがあるんだよね。

相手には「よかったね」と思えるのに、
自分には「それだけじゃ足りない」となる。

この違いに気づくと、
「もっと返さなきゃ」が
相手から言われたことなのか、
自分が気になっていることなのかを
分けて考えられます。

申し訳なさが残っていても、助かったことは伝えられる

そうは言っても、
申し訳ない気持ちはすぐにはなくならない。

ありがとうは、もう言った。
なのに落ち着かないから困っている。

そんな時に、
「感謝が足りないのかな」と
考える必要はありません。

ありがたい気持ちと、
申し訳ない気持ちは、
一緒にあることもあります。

筑波大学の
吉野優香さん・相川充さんによる研究では、
日本人の大学生330名を対象に、
人に助けてもらう場面での気持ちを
調べています。

この研究では、
「ありがたい」という感謝と、
「申し訳ない」などの負い目を、
別の気持ちとして扱っています。

感謝しているからといって、
申し訳なさがなくなるとは限らない。

だから、気が引ける自分を
「感謝が足りないのかな」と
責める話にはしたくないんです。

出典:吉野優香・相川充(2018)
『心理学研究』88巻6号、535–545頁
「被援助場面で経験される感謝感情と負債感情の生起過程モデルの検討」
研究の詳細を見る(J-STAGE)

それなら、申し訳なさが残っている時にも、
助かったことはある。

たとえば、間に合ってほっとした。
わからなかったことがわかった。
今日は早く帰れそう。

その「助かった」も、
相手に伝えられる気持ちなんだよね。

「おかげで早く帰れた、ありがとう」が、人間関係をラクにするコツになる

たとえば、

「手伝ってくれてありがとう。
おかげで、今日は早く帰れたよ」

「説明してくれてありがとう。
次に何をすればいいかわかった」

何か特別なお礼を考える前に、
してもらったことで
何が助かったのかを伝える。

自分が手伝った側なら、
「役に立ったんだな」と
わかる言葉になります。

つまり、埋め合わせを増やすことだけが、
人を大切にする方法ではないんだよね。

相手がしてくれたことを
ありがたいと思っている。
助かったことを、言葉にする。

ありがとうを伝えることも、
人間関係をラクにする
コツ

人付き合いをラクにしたいのに、また自分ばかり頑張ってしまう時は

「ありがとうを伝えることも、
人間関係をラクにするコツなんだ」

そうわかっても、
次に手伝ってもらった時には、
また「何か返さなきゃ」が浮かぶ。

もっと気楽に人と付き合いたい。
そのために、自分の何を変えればいいのか。

自分にだけ求めていることって、
いつものことすぎて
気づきにくいんだよね。

自分では普通だと思っていたことに、
「ここまでやらなくてもよかったんだ」
と気づけたら、
人付き合いで変えられることが見つかる。

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