「これくらいなら、私がやればいいか」
そう思って引き受けたのに、
あとから相手の一言にムッとしてしまう。
「ありがとう」で済まされると、
なんだかモヤモヤする。
そんなこと、ありませんか?
相手へのイライラが増えてきたときは、
「私、何か我慢してないかな?」と
確かめてみてください。
その場では言わずに済ませても、
「本当は嫌だった」という気持ちまで
なくなったわけではないからです。
今日は、我慢がイライラに変わる場面と、
自分の気持ちに気づくヒントを
お話しします。
「私がやればいい」で、その場はうまくいくけれど
たとえば、帰ろうとしていたときに、
同僚から仕事を頼まれた場面。
自分も疲れているし、
今日は早く帰りたい。
けれど、相手も忙しそうで、
「私が手伝えば終わるかな」
「断って困らせるのもな……」
と思って、「いいですよ」と引き受ける。
相手が助かって、
仕事も無事に終わる。
その場では、引き受けてよかったと
感じることもあると思います。
相手の状況を見て、
関係を大切にしようと
しているんですよね。
ただ、そのとき自分の中にあった
「早く帰りたかった」という気持ちは、
どうなったでしょうか。
言わなかった気持ちも、自分の中には残っている
「いいですよ」と答えたあとにも、
「本当は、今日は帰りたかった」
「少しは私の忙しさにも
気づいてほしかった」
と思うことはあります。
引き受けたことと、
本当はどうしたかったかは、
両方あっていいんです。

ところが、その気持ちに気づいても、
「自分で引き受けたんだから」
「これくらいで嫌がっちゃいけない」
と、また飲み込んでしまう。
そんなことが続いたあとで、
同じ相手からもう一度頼まれたら。
「また私?」
「なんで私ばっかり?」
と、イライラすることがあります。
目の前の頼まれごとに、
それまで言わずにいた気持ちも
重なっているのかもしれません。
「本当はどうしたかった?」と聞いてみる
イライラに気づいたら、
その場で答えを出そうとせず、
少し落ち着いたときに
聞いてみてください。
「私、本当はどうしたかった?」
さっきの仕事の場面なら、
「今日は早く帰りたかった」
「全部ではなく、
一部分だけ手伝いたかった」
「引き受ける前に、
私の予定も聞いてほしかった」
という気持ちが出てくるかもしれません。
同じ「イライラする」でも、
本当は何を望んでいたのかは違います。
見つけた気持ちに、
「そんなことで」と続ける前に、
「ああ、私は帰りたかったんだな」
と、一度そのまま
受け取ってみてください。
相手にも事情があることと、
自分にも希望があることは、
一緒に大切にできます。
気づいた気持ちを、全部伝えなくても大丈夫
「本音に気づいたら、
相手に言わなきゃいけないの?」
そう思うと、
確かめること自体が
難しく感じるかもしれませんね。
気づくことと、相手に伝えることは、
分けて考えて大丈夫です。
「今日は帰りたかった」とわかったら、
次に同じことを頼まれたとき、
どこまでなら引き受けられるかを
考えられます。
たとえば、
「今日はあと10分なら手伝えます」
と、できる範囲を伝える。

あるいは、
「今日は帰る時間なので、
明日の朝ならできます」
と、別の時間を提案する。
すぐに言葉にするのが難しければ、
今回は「私はこうしたかった」と
自分でわかるところまで。
その気づきが、
次の返事を選ぶ材料になります。
自分の気持ちも大事にできる人付き合いへ
相手のことを考えて
引き受けてきたあなたにも、
早く帰りたい日や、
休みたい日があります。
相手を助けたい気持ちと一緒に、
自分がどうしたいかも
確かめてみてください。
試しに1週間、
人にイライラした日にだけ、
「本当はどうしたかった?」
と、自分に聞いてみませんか。
1週間後、イライラの強さや、
引き受けるときの気持ちに
違いがあったかを
振り返ってみてください。
相手に合わせて返事をする前に、
自分の希望も確かめられる。
そんなやり取りを、
少しずつ増やしていきましょう。
「本当はどうしたかった?」と
聞いてみると、
「頼まれたら引き受けなきゃ」
「私が我慢すればいい」
と思っていたことに
気づくかもしれません。
いつもの考え方は、
自分では当たり前になっていて、
気づきにくいこともあります。
人付き合いの中で、
自分が引き受けすぎていることを見つける
きっかけになればと思い、
無料小冊子
『今すぐやめていい13のこと』を
作りました。

相手を大切にするのと同じように、
自分の「今日は休みたい」も
大切にできるように。
人付き合いで頑張ることを
減らすヒントとして、
小冊子を手に取ってみてください。

